リスクで考える投資商品について

投資において、たいていは大きいリターンを求めるものはリスクが高く、リスクの低いものはリターンも小さめになっています。

ご自身がどこまでリターンを求めリスクをどの程度まで許容できるか(リスク許容度)が、投資対象を選択するうえで重要な要素となります。

ここでは、リスク別にどのような投資商品があるのかをご紹介します。

ローリスクの投資商品

預金・貯金

元本が保証されている預貯金は、金融機関が破綻した場合でも元本1000万円までとその利息等は預金保険機構にて保護されている(ペイオフ)のでリスクはほとんどありません。

ただ、超低金利政策が続いているいま、長期の定期預金であってもその金利は限りなくゼロに近い水準です。

個人向け国債・社債(日本国内)

国や企業が資金調達するために発行する借用書(債券)で、国が発行するものを国債、企業のものを社債といいます。

半年ごとに利子が受け取る「利付債」と、満期までの利息分を始めに割り引いてある価格で購入する「割引債(ゼロクーポン債)」があります。

国や企業が保証しているのでリスクは小さいものの、デフォルト(破綻)時には『紙切れ』になってしまいます。

一般的に国債は利付債で購入し、発行後1年以上経過で換金は可能ですが、その場合直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれてしまいます。

社債では企業の信用格付がリスクの目安にもなりますが、安全性が高いほど利回りは低くなっています。たいてい長期運用で発行され、中途換金すると元本割れする場合もあります。

ミドルリスクの投資商品(とリターン)

投資信託

投資信託にはさまざまな種類があり、投資会社が投資家の資金を集めて国内や外国の債券や株式に投資運用する商品です。投資会社が運用するので、投資知識のない人でも始めやすい投資です。

日経平均など株式指標(インデックス)と同じような値動きをする「インデックスファンド」と、より積極的に利益を追求するため個別銘柄を組み換え運用する「アクティブファンド」があります。「インデックスファンド」は基本的に指標連動なので、「アクティブファンド」よりたいてい手数料が低く設定されています。

投資信託は複数の国や企業への分散投資になっていて、1社ごとに投資する株式投資よりリスクを抑えることができます。投資先となる国や企業によってリスク・リターンは大きく異なります。

売買時の手数料や運用の信託報酬がかかるので、運用が順調でも実際に受け取る利益はその分少なくなるのが大きなデメリットです。

ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)

株価指数連動型上場投資信託特定の株価指数連動を目的として運用される投資信託で、株式と同様に証券取引所で売買できます。

日経平均連動型ETFなら東証1部上場225銘柄に分散投資したのと同じこととなり、限られた資金で分散投資できます。2倍値動きをする「レバレッジ型」ETFが人気です。

株式型ETFなら株式の配当金に相当する分配金も受け取れ、多くは一般の投資信託より信託報酬が安く設定されています。

金やプラチナなど商品価格連動のETFもあります。

外貨MMF

外貨預金は国内預金に比べて高い金利になっており、大きな為替差益も狙えます。逆に為替リスク、高い手数料が大きなデメリットです。また、預金保護の対象にはなりません。

REIT(不動産投資信託)

多数の投資家から資金を集めて不動産に投資し、得られた賃料や売買益を投資家に分配する商品。国内不動産だけでなく、海外不動産を扱うものもあります。

換金性も高く少額から投資可能なことから、不動産の専門知識のない個人投資家にも投資しやすいものと言われています。

不動産投資

不動産を貸して賃料収入を得たり、売却して利益をあげる投資です。不動産の種類や貸し方などにより、投資規模やリスク、リターン期待値は異なります。

長期で比較的安定した家賃収入が入り、減価償却を利用した節税効果も期待できます。また、ローンに付加する団体信用生命保険により生命保険代わりにもなります。

立地や物件の状態の見極めがリスクに大きく影響するため、それなりの専門的な知識が必要です。

ハイリスクの投資商品(とリターン)

株式投資

上場企業が発行する株券への投資で、売買による利益(キャピタルゲイン)と配当による利益(インカムゲイン)が期待できます。

基本的には企業の決算内容や戦略に対する市場の評価によって株価が上下するものですが、最近では災害や国内政策、海外のマーケットに大きく影響されることも多くなっています。

企業が倒産すれば株券は紙切れ同然になってしまいますが、人気新商品発売などタイミングが良ければ1.5~数倍に上昇することもあります。

FX (外国為替証拠金取引)

円、ドル、ユーロなど通貨の売買で利益を得る投資商品です。レバレッジ(自己資金の数倍の額で運用する仕組み)をかけて、少額の資金で大きな取引ができるのが特徴です。

その分大きな利益を生むこともできますが、逆に大きな損失になるリスクもあります。

先物取引

農産物や資源などについて、将来の予め定められた期日に現時点で取り決めた価格で売買する事を約束する取引です。相場が上昇すると予想すれば「買い」から、下落を予想すれば「売り」から取引を始めます。「売り」から始めて相場が下落すれば「買戻し」によって利益が得られます。

レバレッジをかけて少額の資金で大きな取引ができますが、その分損失も大きくなります。

まとめ

求めるリターンと許容できるリスク、それに加えてどの程度の期間投資できるかによって、何に投資するのがご自身にとって最適かが違ってきます。また投資に使う資金の一部はハイリスクの投資に、残りをミドルやローリスクの商品に分けて投資し、一定の資産は守りながら大きな利益を狙うという方法もあります。

人それぞれライフプランが違っているように、ご自身に合った投資商品を探してみましょう。